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ごあいさつ プリント

2006年11月吉日

 近年、健康増進に関与する様々な機能性を提唱する食品、健康補助食品、医薬品および化粧品などの健康関連市場の拡大には目覚ましいものがあります。様々な新商品の効能と効果が連日のようにメディアに取り上げられ、それらの機能性は巧みに単純化されて説明されています。その結果として機能性に関する高度な専門用語が氾濫し、その意味が誤用される事例も散見されます。
例えば、「抗酸化活性」と総称される機能性は、活性酸素ラジカルを還元的に消去して無毒化する効率のことですが、これまでには抗酸化活性の標準的な分析法は確立されていません。抗酸化活性の評価には、ラジカル種を選択的に検出する計測方法である電子スピン共鳴法が適していますが、この方法も残念ながら抗酸化活性の標準的な定量分析法としての技術レベルには到達していません。
京都工芸繊維大学田嶋邦彦教授を中心に試作された、電子スピン計測システムは抗酸化活性評価における信頼性が高く、食品、健康補助食品、医薬品および化粧品の市場の拡大に伴い、抗酸化活性を正確に評価する標準的な分析法になることが期待されます。
この分析法および電子スピン計測関連試薬の開発をメインコンセプトとして(株)三星化学研究所と田嶋教授が共同提案しました「抗酸化活性分析事業創設を目指したバイオラジカル計測システムに関する研究開発」が、平成16年度の京都府の財団法人京都産業21産学公研究開発支援事業に採択され「スピンラボ」が完成しました。
また、京都は我が国における電子スピン研究の一大拠点であり、電子スピンとラジカルに関する理論から応用研究を専門とする多数の研究者を輩出してきており、その方々の協力を財団法人京都産業21産学公研究開発支援事業期間中に得たことで、「スピンラボ」には電子スピンに関連する試薬開発、装置開発、受託研究、技術支援および教育の広い分野に対応できる設備と陣容が整いました。
このように、「スピンラボ」は電子スピン計測の全般に関わる情報発信と技術交流の拠点として成長を遂げ、(株)三星化学研究所は京都工芸繊維大学田嶋邦彦教授ほか電子スピン研究の専門家ならびにプロジェクト研究メンバーのご支援とご協力を得て、この度「京都スピンラボ株式会社」を設立するに至りました。
今後「京都スピンラボ株式会社」は電子スピン計測に関連するトータルな頭脳集団として先導的な企業として成長することを目指して邁進する所存でありますので、今後とも皆様の暖かいご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。