付属装置試作

「付属装置試作」の第一歩は、研究対象とする反応条件下で生成する常磁性種のESR信号を従来法による検出です。目的とする常磁性種の特性を理解した上で、反応条件を内径4 mmのESR試料管内部で再現し、常磁性種の直接ESR検出を目指します。たとえば、流通型ESR装置を基本とする「付属装置試作」では約4ヶ月以内で装置の試作を完了し、試作装置の構成と機能性を研究報告書にまとめます。その後は「共同研究」に移行して試作装置の熟成を進めるとともに、目的とするESR応用研究を共同で推進します。流通系内には高圧反応装置(30 MPa)、高温反応装置(120℃)、紫流通型外線照射装置、電解反応装置等を組み合わせることが可能です。この他にも、ガラス細工と真空技術を組み合わせた各種反応セルの試作にも実績を有しています。さらに、金ヘリックス電解ESRセルを基本構造とする種々の改造型電解ESRセルの試作にも豊富な経験を有しています。