無料技術相談

問い合わせフォームにしたがって、ESRに関連するお問い合わせ事項をお知らせください。
これまでに、弊社に寄せられた技術相談のお問い合わせ例を紹介します。

Q:ESR測定法と観測例について勉強したいのですが、適切な書籍をご紹介ください。
A:少し古いですが、ESR測定法について詳しいのは「実用ESR入門、石津和彦編、講談社サイエンティフィク社」です。Yahoo、アマゾンなどで中古本があります。この他に、「大矢博昭、山内淳、電子スピン共鳴「素材のミクロキャラクタリゼーション」、講談社サイエンティフィク社」の多くのESRユーザーに読まれています。

Q:スーパーオキシドラジカルのESRは室温で検出可能ですか?
A:スーパーオキシドラジカルのESR信号は凍結状態でなければ検出できません。水溶液中ではスーパーオキシドラジカルの寿命がpHに依存して変化しますので、強アルカリ性条件下であれば、液体質素温度でESR測定は可能です。非水系有機溶媒(たとえばDMSO)ではスーパーオキシドラジカルは安定に存在します。たとえば、KO2のDMSO溶液77Kで下記のESRスペクトルを与えます。ご参考までに、非水系有機溶媒中でスーパーオキシドラジカルを生成するには、弊社の金ヘッリクス電解ESRが適しています。

Q:軸対称性ESR信号のg値の解析について、スペクトルのどの位置をとればよいのでしょうか?
A:軸対称性ESRの代表としてスーパーオキシドラジカルのESR(77)を紹介します。赤線で示した補助線をご覧ください。低磁場側(左)に観測されている上に凸のピークの位置がg(g平行)で、中心付近の上に凸から大きく下に凸の信号とベースラインの交点が g(g垂直)です。基礎ESR測定・解析実習では、凍結試料のESR測定実習、g異方性の解説および解析実習(約5時間)を実習形式で実施します。