第1回ESR応用研究セミナーのご案内

ESRは常磁性種を選択的に高感度検出できる唯一の分光法であり、液体、固体および気体の広範な試料を測定対象とする特異な分析法です。ESRは企業などの研究開発分野において有益な情報を提供する測定手法として認識されています。しかし、ESR測定の試料調製技術およびESRスペクトルの解析と解釈のハードルは高く、ESR応用研究に着手するには専門家による技術指導が不可欠とされています。これまでに、アナリティカルESR研究会と京都スピンラボ(株)は共同でESR初学者を対象とする測定実習会を開催するなど、ESR応用研究を支援する活動を続けて参りました。このたび、アナリティカルESR研究会と京都スピンラボ(株)の共催事業として、企業におけるESR応用研究の支援を主目的とする第1回ESR応用研究セミナーを2025年12月16日に新大阪にて開催します。

第1回ESR応用研究セミナーはESRの専門家を講師とする講義と卓上ESR装置(Bruker ESR5000)を使用する演示測定で構成されます。講演ではESRの基礎から高分子素材、放射線科学、食品科学分野におけるESR応用研究例を紹介します。演示測定ではESR測定の試料調製法と特徴的なESRスペクトル例を紹介します。第1回ESR応用研究セミナー参加者の皆様からESR応用研究に関するご質問をmailにて受け付けます。ご希望に応じてESR応用研究に関連する技術相談を2026年7月に開催予定の第2回ESR応用研究セミナーにて承ります。なお、第2回ESR応用研究セミナーは第29回ESRフォーラム研究会の前日に新大阪にて開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

第1回ESR応用研究セミナー概要

主催京都スピンラボ株式会社
協賛アナリティカルESR研究会
日時2025年12月16日(火曜日)10時30分から17時
開催場所NLC新大阪8号館 11階大会議室
参加定員30名
セミナーの対象企業などのESR応用研究担当者
セミナーの形式主に講演形式、ESRの演示測定
配布資料講演のスライドを中心とするテキスト
参加費4万円
備考2026年7月に第2回ESR応用研究セミナーと第29回ESRフォーラム研究会を連続する2日間で開催します。
問い合わせ先お問い合わせフォームからお問い合わせください。

セミナー プログラム

10時00分〜10時30分受付開始
10時30分〜11時15分
ESR装置と測定の原理
日本電子(株) 島田 愛子
11時15分〜12時00分
ESR応用研究例
ブルカージャパン(株) 原 英之
12時00分〜13時30分昼食 (アンケート実施)
13時30分〜14時30分
ESR測定試料作製と測定演示
京都スピンラボ(株) 田嶋 邦彦
14時40分〜15時30分
ESR応用研究の実際1 高分子素材の劣化機構の解析
京都工芸繊維大学 坂井 亙
15時30分〜16時00分
ESR応用研究の実際2 放射線照射によるラジカル反応と対策
(株)コーガアイソトープ 廣庭 隆行
16時00分〜16時30分
ESR応用研究の実際3 液クロの検出器としてESR装置を使う 〜食品分析への応用〜
明石工業高等専門学校 櫻井 康博
16時30分〜16時55分講演内容全般への質疑応答、意見交換
16時55分〜17時まで閉会挨拶

申し込み方法

下記の事項を記入のうえ、お問い合わせフォームからお申し込みください。

  1. 氏名
  2. 所属機関名
  3. 所属部署名
  4. e-mail(誤記入にご注意下さい)
  5. 住所
  6. 電話番号
  7. ESR応用研究についての質問事項を自由にお書きください。後日、セミナーの講師から回答します。